ラブラドールレトリバーについて |
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犬種としてのラブラドールレトリバー |
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ラブラドールレトリバーは1800年代の半ばに、イギリスにおいて、完ぺきなガンドッグを生み出し、改良する事に夢中になったほんの一握りの犬舎によって発展しました。こうした犬舎が明確なビジョンを持って理想を追い求めたことで、今日の様々なレトリバー種の発展の基礎を作り上げました。 |
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初期の頃のラブラドール達 |
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カナダのニューファンドランド島で、船から魚を捕獲しに行き、レトリーブ(運搬)してくる犬がいました。それらの仕事を任されていたのは、小さなセント・ジョンズ犬、あるいは大きなニューファンドランド犬、もしくはラブラドール犬と呼ばれていたようです。イギリスからタラ漁の漁師がカナダに渡り、これらの犬を本国に連れて帰ったのがイギリスに於けるラブラドールの起源と言われていますが、確定しているわけではありません。 |
正式に犬種として認定 |
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| 20世紀までの間に、様々なレトリバー種の原型となる犬達が登場し、これらのレトリバーはイギリスのケネルクラブのイベントに登場するようになりました。その後、それぞれの犬種のタイプが確立されるにあたり、ラブラドールレトリバーが犬種としてケネルクラブに正式に登録されたのが、1903年のことでした。さらに続く1904年に英国ラブラドールレトリバークラブが設立され、ラブラドールのスタンダードが起草されました。ここにラブラドールとしての基礎が確立したのです。 当時はラブラドールといえばブラックを指していましたが、1920年代にイエローが正式に認知され、チョコレートは1970年代に認知されました。この100年の間に犬種標準(スタンダード)は数回改正され、現在に至っています。 |
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スタンダード(犬種標準)とは何か |
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ラブラドールレトリバーが当時犬種として認められた頃、フラットコーテッドレトリバーやカーリーコーテッドレトリバーとの違いを表すために、スタンダードが起草されました。もともとは他犬種との違い、ラブラドールだけの特徴を文字で記したものがスタンダードに当たります。時代を越えて、何度か改正をされたラブラドールのスタンダードには、姿形ばかりでなく、その能力をいかんなく発揮できるような姿・性質についての記載があるのです。犬種の番人であるブリーダーは、ラブラドールらしいラブラドールを求めて、スタンダードを熟知し、その上で自らの求めるタイプを追求し、今日のラブラドールができ上がったのです。 |
ガンドッグとしてのラブラドール |
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| 現在でも、欧米ではラブラドールを連れてハンティングに行く姿は珍しくありません。また、アメリカでは普段ハンティングをしないブリーダーでも、ラブラドールの資質を損なわないよう、ハンティングテスト等で能力を磨く方もいます。英国ラブラドールクラブでも、2002年からの試みで、ハンティングテストのようなものを始めました。これは通常のフィールドトライアル競技とは違い、ある一定の能力まで達した場合に合格となるテストです。ラブラドールがフィールド系とショー系という二分化している問題について、100周年を迎える2003年に、何か動きがあるのかもしれません。 | ![]() |
フィールド系とショー系 |
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| ラブラドールについて少しばかり知るようになると、まず、この言葉にぶつかるのではないでしょうか?一般的に「フィールド系」は、フィールドトライアルを目的にしたラブラドールを作り出す犬舎出身の犬が血統に多く混じっている犬を指し、「ショー系」は逆に、ドッグショーを楽しむブリーダーが生み出した、ドッグショーのチャンピオンが多かれ少なかれ含まれる血統を持つ犬を指しているようです。どちらがホントのラブラドール??という不毛な議論は置いておくとして、現在でもアメリカのとあるメーリングリストでは、毎年ある時期になると「フィールド系とショー系」というスレッドが立ち上がっているほど、ラブラドールにとっては命題となっているようです。 基本に立ち返れば、ラブラドールというのは、犬種としてのスタンダードを持ついち純血種です。フィールドでも活躍し、ショーでも活躍する「デュアルパーパス」な犬種が本来は理想とされてきました。この数十年の間に一部のフィールドの世界では、早さ・身軽さを重視した結果、見た目がウィペットのような細身のラブラドールにまで行き着き、反対に一部のショーの世界では、骨の太さ・頭の大きさといった重量感に捕らわれすぎて、重すぎて自由闊達に動けないラブラドールにまで発展してしまったことは事実です。どちらも時代の流行や、勝負にこだわる姿勢が生み出した結果とも言えます。 しかしながら、本来のラブラドールの姿を見失わずに、時代に流されずに脈々とタイプをつなげてきている犬舎も数多く見られます。こうした犬舎はメディア的には目立った事をしていないので、自分の目を磨いて、よく見なければ気がつかないかもしれません。フィールド重視だけれどもショーでも走れる、ショー重視だけれども、ハンティングのお伴ができるラブラドールを作るといったバランスの取れたブリーディングを模索・継続している犬舎です。(イギリスで言えば、Charway, Fabracken,Leospring,Langshots等に加え、ばりばりのショー犬舎でありながら実猟の同伴犬ともなるPoolsteadなどがそうです) フランスでは、最初からラブラドールはデュアルパーパスであるとされ、現在でもショーのチャンピオンがフィールドのチャンピオンでもありますし、フィンランドではショーのチャンピオンになるために、ハンティングテストに合格しなければなりません。そしてその全ての基本となっているのは、ラブラドールのスタンダードなのです。 日本では、フィールド系といえば、本来のガンドッグとしての資質よりも訓練競技会で活躍した犬の血統が入っているかどうかを指しているでしょう。また、ショー系と言えば、ドッグショーで活躍した牡を父親に持つ犬は全てショー系と言われるかもしれません。英国ラブラドールレトリバークラブや、フランスラブラドールレトリバークラブのような権限を持つ固有の犬種団体がないので、スタンダードの改正や保護について話し合いがもたれる事がないのは残念です。そのため犬種をとことん改良していく事に対する歯止めや、遺伝性疾患への取り組みを普及させる事が難しいのです。 |
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世界のラブラドール達 |
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| イギリスから、アメリカへ、ヨーロッパへ、日本へ。第2次世界大戦後飛躍的にその数を増やしたラブラドールは、現在、世界各国でゆるぎない人気を保っている犬種です。イギリスでは年間登録数がトップですし、アメリカでも数年間に渡り、AKCの登録数が2位と倍以上違う、だんとつトップとなっています。 それだけ愛されているラブラドールだけに、遺伝性の疾患のまん延を食い止める方法も早くから模索されてきました。まずはブリーディングをする個体の健全性を問う事から始められました。股関節形成不全の専門的な検査に始まり、肘関節、目の検査は今や必須事項です。ここ数年の間に、イギリス・アメリカでは、これらの疾患の遺伝子検査のための機関が次々と登場し、多くの人たちやクラブ・企業等の寄付によって運営が賄われています。北欧の国(スウェーデン、フィンランド、デンマーク等)を筆頭に、イギリス、オランダなどでは、すでに疾患の検査結果の情報を公開するやり方が始まっていて、受け止める人それぞれの責任において、ラブラドールの将来がどうなるかを問い掛けているようです。 ネットが浸透するようになって、本当に世界は縮まりました。世界にちらばっていたラブラドールのブリーダーたちも、いろいろな場を通して一同に会し話題を提供しあっています。どの国でどんな事が行われているのかは最大の関心事です。私達の国にはどんなラブラドールがいて、どんなブリーディングがされているか、世界のブリーダーたちも関心を持ち始めています。 |
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